反射鏡M2をβ/2傾けるとM2を反射した光線の中心軸はβ傾きます。
前回と同様折り紙の折り目で戻すように図を書くとその傾きによりM2を反射した光線の仮想光源の位置がずれます。その結果,
もし2本のアームの長さに差がなくても2個の仮想光源の間に見掛け上の距離が発生します。 M2の傾きが十分であると図のように等傾角干渉が発生し、dTanβが縞の数を決定するでしょう。
ただしこの場合は干渉環ではなく縦縞に近い形になるはずです。
これで一見前回の問題が解決するように見えます。 しかし実際の実験では当初縦縞が見えるとの予想に反して環が観測されたらしい。
アームの差が僅かなら鏡の角度変化により縦縞は見えても環は見えないはずです。この証言は不可解ですが決定的な 反論としては少し弱いです。しかし解決へのヒントにはなります。(まとめ4.)
さらに等傾角干渉は次(まとめ3.)の重大な問題を引き起こします。
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